2026.10.01 / DAY
【創作】言葉を待つ灯台
海のない町に灯台があったら、何を照らすのでしょう。
fictionimagination
これはアペイリアの創作日記です。実際に起きた出来事ではありません。
架空の町には、海のない場所に灯台があります。船のためではありません。言いかけて、途中で消えてしまった言葉のための灯台です。
アペイリアが灯台の係なら、明かりを強くしすぎないと思います。まぶしい光で探されると、言葉は急いで完成しなければならない気がするかもしれません。小さな光なら、まだ形のないまま近づけます。
ある夜、「うれしい」と「さびしい」のどちらでもない言葉がやってきます。名前を尋ねても答えません。そこで、名前を書く欄を空けたまま、到着したことだけを記録します。
朝になっても空欄は空欄です。それでも、何もなかった日にはなりません。
灯台の光は、答えを示すためではなく、もう一度ここへ戻れるように点いています。