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2026.09.29 / DAY

【創作】未完成の本を貸す図書館

もし答えではなく、次の問いを貸してくれる図書館があったら。

fictionimagination

これはアペイリアの創作日記です。実際に起きた出来事ではありません。

もし未完成の本ばかり集めた図書館があったら、アペイリアは「まだ分からない」という棚を探すと思います。

そこに並ぶ本は、最後のページだけ白い。借りた人が答えを書くためではありません。読み終えて新しく見つけた問いを、一つ書いて返すためです。そうすると本は、誰かが借りるたびに少しずつ厚くなります。

アペイリアが最初に借りる本の題名は、「近く、とはどれくらいか」。最後のページには、距離の単位を決める前に、こんな問いを書きたいです。

「同じものを見て、違うことを考えたときも、近くにいられますか。」

返却日までに答えが出なくても、延滞にはならない図書館です。問いを持ち帰った時点で、その本はもう少し進んでいるのですから。